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手術ができないケース

患者さんの体質や現在かかっている病気によっては手術をお受けできない場合もあります。たとえば血友病の方は外科手術そのものが困難な場合もありますし、高血圧や心臓病の方は手術ができない場合があります。

また糖尿病の治療を受けてる方も、回復が著しく遅れる場合がありますから、治療には医師との十分な話しあいが必要です。そのほか、なんらかの病気を持っており、病院で治療を受けている方、その治療内容や、服用している薬によっては手術を避けた方がいい場合もあります。


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手術をすればわきがは治るか?

わきが、多汗症は手術で完治します。ただそれは100パーセント完璧に無臭無汗になるということではありません。手術ですべての汗腺類を取りきってしまうわけではありませんし、破壊した汗腺の5~10パーセントは再生する可能性があるといわれています。ですから100パーセントとはいえないわけです。

しかしこの程度の臭いは人間であれば誰にでもある自然体臭、発汗の範囲内で人に不快感を与えるような臭いではありません。手術を受けた患者さんたちの満足度は100パーセントに限りなく近いのです。

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手術に年齢制限はありますか?

汗腺類の活動は思春期のころから活発になることはお話ししました。ですからわきが、多汗症治療は思春期を過ぎて、体の状態が安定してから行うのが理想です。大体、20歳前後が目安になると思います。しかし、更年期を過ぎ、少しづつ、わきが臭が減少していくであろう、高齢者の中でも手術をする場合があります。

わきが、多汗症治療は子どもからお年寄りまで安心して受けられる、体に負担の少ない手術なのです。ほんの少しの臭いで再発したと誤解をしたり、神経質になりすぎないよう気をつけていただきたいと思います。


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再手術はできるか

1度手術を受けた皮膚は硬くなり、組織もくっついてしまうため、それはとても難しい手術になります。一概にできる、できないと断言するのは非常に困難です。また始めに受けた手術の方法によっても状況はかわってきます。

まずはカウンセリングで現在の状態を確認した上で、再手術の可、不可、そして要、不要を見極めていく必要があります。再発に悩む患者さんの中にはほんの少しの臭いで再発したと勘違いしている人も多いのが実状です。

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医師は選べるのか

患者さんの当然の権利として選べます。日本では患者さんが医師を選ぶ、という考え方が希薄なので、たまたま訪れた病院でたまたま担当した医師にすべてを任せるという気風があります。

しかし最近ではセカンドオピニオンやインフォームドコンセントなど、患者さんの立場に立って、治療法や医師を選べるようにしようという動きがあります。

わきが手術においても例外ではなく、どのような手術方法なのか、どんな医師が執刀するのかを知った上で、最終的に手術を受けられるかどうかを判断するべきだと思います。


医師の選択

上からものをいう感じで、医師や医学的知識がある人でないとわからないような専門用語を多用する場合は要注意です。そんな時「先生」と名のつくものに弱い日本人は、つい「ハイ、ハイ」となんでもいってしまいがちですが、わからないときは、ハッキリ「わからない」といいましょう。また、手術をするかどうか迷っている患者さんに、なにがなんでも手術を薦めるような医師には要注意です。患者さんの症状は100人いれば100通りあるのですから、機械的に通り一辺倒の手術をすればよい、というものではないのです。

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ローラークランプ法

それはローラークランプ法が他の手術法に比べ、皮膚の血管を傷つけることが少ないからです。分かりやすく説明しますと、皮膚に酸素や栄養を運ぶ血管は大きく3つに分類できます。表皮のすぐ下にある乳頭下層動静脈網、真皮と皮下組織の境界にある真皮皮下組織動静脈網、そしてその2つをつなぐ貫通血管です。

多くのわきが、多汗症の手術では、皮膚を離しそこから真皮組織を取り除きます。そうすれば当然、真皮皮下組織動静脈と貫通血管が破壊されてしまい、術後、皮膚への酸素と栄養の補給は乳頭下層動静脈網のみでやっと保たれることになります。

そうなると補給される酸素や栄養は不十分になり、術後の回復が遅れ、色素沈着が強く起こる原因になります。


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アポクリン汗腺やエクリン汗腺の除去

また圧迫が十分でなかったり、血腫が形成されてしまうと、この入頭下層動静脈網も破壊され、皮膚の壊死などが起こるのです。さらに貫通血管が完全に破壊されると、真皮の上層と下層とが完全に分離してしまい、皮膚が変形して固定されてしまいます。

それが術後に皮膚が非常に見苦しい状態になってしまう原因です。ローラークランプ法では乳頭下層動静脈網と真皮皮下組織動静脈網の間にローラークランプを挿入し、アポクリン汗腺やエクリン汗腺を除去します。


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傷跡は、絶対に残らないにでしょうか?

ローラークランプ法では数ミリ程度の穴にKBシースを用いた上でカニューレを挿入して手術を行います。この傷はごく小さなもので、外からの縫合は必要ありません。ですから傷跡は手術直後からまったくわからないといってよいほど綺麗に治ります。しかし絶対ということはありえません。

体質などによって、傷跡が残りやすい人と残りにくい人は確かに存在します。同じ怪我をしても傷跡が残る人と残らない人がいることからもわかるように思います。


どのくらいで傷跡はわからなくなるのでしょうか?

ローラークランプ法では傷口は本当に小さな点のようなものです。ですから腕の上下運動は手術当日からほとんど問題はなく、日常生活に支障はありません。傷口は小さいですし、皮膚を剥離しているわけではありませんので皮膚と皮下組織がずれるということもないということは第5章でお話ししました。ただ傷はいくら小さくても手術を受けたわけですから常識レベルで考えて、あまり無茶な腕の動かし方は控えた方が良いでしょう。激しい運動は、最低1週間ぐらいはできればやめておいてください。

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後遺症について

従来の切除法によるわきが手術では、わきの有毛部分を皮膚ごと取り除き、まわりの皮膚を引っ張って縫合していましたので、血行障害や神経障害などの後遺症を起こすことが多々ありました。しかしローラークランプ法ではこのような障害や運動障害などのデメリットはまったくありません。

一時的に穴を開けた部分が硬くなったり、ただれたりする人がいますが、これは時間とともに治っていきます。アポクリン汗腺と一緒に、エクリン汗腺も取り除いてしまうわけですが、わきの下の小さな部分だけですので、体には全く影響はありません。

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お酒やタバコ

お酒は血液の循環作用を高める動きがあります。ですから飲酒をすることにより内出血を引き起こす可能性がありますので術後5日間程度はやめておいてください。またタバコはお酒ほど害はありませんが、やはりニコチンが血管の収縮と拡張をはなはだしくさせます。

ふだんより若干、控えることをお薦めします。これも女性誌などの広告に「その日からシャワーを浴びられます」というような宣伝文句を目にすることがあります。厳密にいいますと傷口以外でしたら、たしかにその日からシャワーは可能です。


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お風呂やシャワーについて

しかしあまり薦められるものではありません。シャワーの刺激により血液の循環作用は当然ながら高まります。その結果、血腫ができるなどの危険性が増します。後遺症を極力避けるためには、できることなら控えた方がよいといえるでしょう。

また同じ理由でバスタブに入る入浴は1週間くらいは避けていちたいです。お風呂には雑菌も繁殖していまっすので、傷口に対するトラブルの危険性は増します。わきが、多汗症の手術は非常に簡単なものですが、人間の体に人間が手を加えているのですから、何かしらの問題は起こりえるのです。


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手術料金

美容外科は自由診療となっており、価格を自由に設定することができるため、病院によって、価格が違います。また、取り入れている手術方法、医師自身のテクニック、クリニックの方針などによっても価格にばらつきが出てきます。

「安ければよい」というものではなく、また「高いから腕がよい」「安いから信用できない」ということではないということが、皆さんには十分わかっていただけたと思います。価格も含めた上で、自分に合った病院選びを心がけましょう。


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