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子宮頸部がんとは

子宮がんは2種類あり、この子宮頸部がんは、外子宮口付近に発生することが多く、子宮がんの中でも約60%を占める割合で発症しています。また、子宮頸がんには、扁平上皮にできる扁平上皮がんと、腺組織にできる腺がんの2つがあります。

この2つには、それぞれ発生しやすい場所というのがあり、子宮頸部の粘膜は単層の円柱上皮に覆われていて、膣の粘膜は重層の扁平上皮に覆われています。この2つの上皮の境目が子宮口のあたりなのですが、扁平上皮がんも腺がんも、ほとんどがこの部分で発生します。

また、現在では性交渉によりヒューマンパピローマウィルス(HPV)の感染が引き金になるということが分かっており、発症年齢層も若年化の傾向があります。

ヒューマン・パピローマ・ウィルス(HPV)とは?

子宮頸部がんには、扁平上皮がんと腺がんの2種類がありますが、そのなかの扁平上皮がんの発生には、ヒューマンパピローマウイルスが関係していると考えられています。このヒューマンパピローマウイルスとは、尖形コンジローマや足の裏などにできるいぼの原因になるウイルスのことで、非常にありふれたウイルスといわれていますが、このウイルスの中にも悪性変化をするウイルスがあり、特に16型と18型といわれるヒューマンパピローマウイルスが子宮頸部がんの原因になりやすいと考えられています。これらのウイルスに感染し、その状態が続くと、細胞内のがん抑制遺伝子に異常が起こり、がんの発生に結びついていると考えられているのです。

発生原因

子宮頸部がんの主な原因として現在考えられているのは、ヒューマンパピローマウィルス(HPV)の感染が引き金になるということです。このHPV感染は、性行為によって引き起こされ、初交年齢が早い場合や、複数・多数の男性との性交渉によりがんになる危険性が高くなるとされています。

子宮頸部がんでは、ほぼ全員がHPVに感染していると考えられていますが、感染しても全員が発がんすると決まっているわけではなく、免疫状態の低下などによってもたらされるということが指摘されています。このHPVは、ほかの性感染症と一緒に感染してしまう可能性もありますので、クラミジアなどの婦人科の感染症にかかった時にはがん検診も受けることをおすすめします。

自覚症状や特徴

子宮頚がんは、初期のうちにはあまり症状はありません。しかし、がんが少し進行するとはじめの症状としては、月経でない時の出血、性行為の際の接触出血や不正性器出血がみられたり、ふだんと違うおりものが増えたりします。

他に月経の量が増えたり長引いたりすることもあります。そして末期になると、シンプソン微候、下肢の疼痛やむくみ、水腎症や膀胱膣瘻、直腸膣瘻、貧血などが起こってきます。

夫を失った人や高齢の婦人では性行為の際の出血ということは少ないので、頸部がんが相当進行してから後に出血を見ることがよくあります。婦人科の症状がなくても30歳を過ぎたら、年に少なくとも1回は子宮がん検診を受けることをおすすめします。

年齢層

子宮頸がんは、40~50歳代の女性に一番多く発生していますが、20代、30代でも頸部がんになる人が増えています。実際に年齢別にみた子宮頸部がんの罹患率は、20歳代後半から40歳前後まで増加した後横ばいになり、70歳代後半以降再び増加するというデータが出ています。

近年、罹患率、死亡率ともに若年層で増加傾向にあり、これは頸部がんが性交渉と深く関係していることが大きな原因となっており、性経験の若年化が問題となっているためです。

罹患率の国際比較では、頸部がんが途上国で高いのに対し、体部がんは欧米先進国で高い傾向があります。近年健診の精度が上がっているため、0期の段階で発見される頸部がんが増えています。

子宮頸部がんになりやすいタイプ

子宮頚がんとは、主に性交渉の経験がある人に発症する可能性が高いといわれているがんです。かといって、性交渉の経験がないから発症しない、というわけではありませんが、特に、性交渉の経験の時期が早い人、多数の人と性交渉の経験がある人、性交渉の回数が多い人ほど子宮頚がんが発症しやすくなるといわれています。

近年、若い女性に子宮頚がんが増えているのですが、これは初体験の若年化、つまり性交渉の経験の時期が早い人が増えているからだと考えられています。

また、性行為感染症にかかっていると、性器に炎症が起こるため、それ以外の性行為感染症にも感染しやすくなります。よって、もし感染してしまった場合は早期治療が重要となります。

再発について

再発とは、治療で完全に消えたようにみえてもわずかに残っていたがん細胞が増殖し大きくなって発見された状態です。

骨盤内におこる局所再発と、肺や肝臓のような原発病巣から離れた遠隔臓器に転移する遠隔転移再発とに分けられ、それぞれ治療法も異なります。

子宮頸部がんでは、0期にがんが発見されて治療が終わる場合には、ほぼ100%再発する可能性はないといわれています。しかし、治療後には定期的な検診や専門医による精密検診などを受診し、再発の予防を心掛けなければいけません。

また、再発性子宮頸部がんといって、何かしらのがんが再発して頸部がんが発症してしまうというケースもあります。いずれも、定期的な検診で早期発見を目指しましょう。

生存率

治療の後で5年間生存している方の割合を5年生存率といい、治療成績としてあらわします。生存率というのは、通常であれば、がんの進行度や治療内容別に算出しますが、データ上での患者の年齢や、糖尿病などのがん以外の病気を含む合併症の有無などの影響も受けます。

子宮頸部がんの場合では、おおよそのデータとして、0期に治療を施した場合には、生存率は100%となっており、Ⅰ期で80~90%、Ⅱ期で60~70%、Ⅲ期で35~45%、Ⅳ期で10%となっています。

あたりまえですが、早期発見早期治療が実現すれば、生存率も高くなりますので、30歳を過ぎた女性は少なくとも年に1回は定期健診を受診することを心掛けましょう。

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