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日本人の死因のトップはがん
がんで死ぬ人は年々増え続け、1981年以来日本人の死因のトップの座にあり続けています。2位は心臓病、3位は脳卒中です。がんによる年間の死亡者数は、実数でみると1993年には10万人中190人となっています。
しかし、年齢構成を考慮して計算をするとこの値は160人であり、1960年の数字と同じで変化はありません。全体のがん死の中で、いろいろながんの占める順位を見てみると、男性では、肺がんが1位、胃がんが2位、肝臓がんが3位です。
一方女性では、胃がんが1位、大腸がんが2位、肺がんが3位となっています。がんは年齢とともに増加し、とくに40歳以降に多く発生します。70歳を過ぎると3~4人に1人はがんにかかるといわれています。
がん発症の地域性について
がんは、都道府県別によって多い地域と少ない地域とがあります。それは、がんの死亡率も罹患率も、その地域の住民の生活習慣、気候風土など、さまざまな環境要因の違いを反映しているためと考えられます。
全ての種類のがんによる死亡率を見ると、男女共に一番少ない県は沖縄県で人口10万人に対し184.7人であるのに対し、一番死亡率が高い県は秋田県で337.2人にも達しています。都道府県別での傾向としては、毎年がんによる死亡のワースト1位の秋田県、2位の島根県は不動の地位となっており、数年間変わりがありません。またベスト1位の沖縄県は長寿の健康優良県として知られていますが、三大疾病すべてにおいて1位となっています。
遺伝とがんの関係性
乳がん、結腸がん、卵巣がん、子宮がんなど、欧米で大変多く発症する種類のがんの多くは、一部の家族の間で世代ごとに繰り返されており、これを家族性のがんと呼んでいます。ただし、こうして特定の家族に繰り返されるからといって、そのがんが遺伝によるものとは限りません。
今のところ、遺伝子異常による乳がんや卵巣がんは、それらにかかった人の1%以下とされており、遺伝子異常以外で家系的に同じがんにかかりやすい場合、食生活などの習慣が家族で似かよっているためとも考えられています。
しかし、まれながんのいくつか、例えば、目のがんである網膜芽腫、結腸がんのある種のものは、家系内でたどることができる、特定の因子と結びついていることがわかっています。
子宮がんとは
子宮がんは、子宮内ががんに侵されるものですが、がんの中でも胃がんと並んで治りやすいがんの部類に入ります。子宮がんと一口にいっても、実際には子宮の入り口付近にできる子宮頸部がん(子宮頸がん)と子宮の奥にできる子宮体部がん(子宮体がん・子宮内膜がん)の2種類にわかれます。
このふたつは、同じ子宮がんでも、がんとしての性質や発生の引き金などが、大きく違います。実際に、ここ20年ほどの間に、子宮がんによる死亡率は大きく減少しています。
しかし、これはひとえに子宮頸部がんによる死亡率の減少によるものなのです。子宮頸部がんの死亡率が減少する一方で、むしろ発見が遅いといわれている子宮体部がんによる死亡率は上昇しているのです。
地方自治体で行われている子宮がん検診
地方自治体では、保健所や検診車での集団検診などで主に30歳以上の女性を対象に子宮がん検診が行われています。
この検査は主に子宮の入り口にできる子宮頚部がんを発見するためのものですが、医師が必要と認めれば子宮体部がんの検査も受けられる場合が多いようです。また自分が住んでいる地域にある産婦人科でも同様の検診を受けることができます。
実施方法や金額などは地方自治体によってはさまざまですので、お近くの保険福祉センターに問い合わせれば、詳しい情報を教えてもらうことができます。少なくとも1年に1回、更年期障害などでまぎらわしい不正出血のある人は少なくとも半年に1回程度は検診を受けるようにこころがけましょう。
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