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斜視の治療

コンタクトレンズ・メガネを使用しての治療

斜視の治療には手術が選択されるケースが多くありますが、手術以外でも治療できるケースがあります。

調節性内斜視の中でも遠視が原因で起こる屈折性調節性内斜視では眼鏡やコンタクトレンズで矯正することによって治療が可能です。ほとんどの調節性内斜視は眼鏡かコンタクトレンズで完全に矯正することができるという意見もあります。

また近くを見るときに内斜視がでる非屈折性調節性内斜視でも遠近両用の眼鏡やコンタクトレンズ着用で矯正することが可能です。間歇性外斜視でも眼鏡によって矯正できるタイプがあります。

このように眼鏡やコンタクトレンズで矯正が可能な斜視は手術の対象とはなりません。しかし眼鏡やコンタクトレンズで矯正しても、矯正しきれない場合があります。その場合は斜視が残る部分だけが手術の対象となります。

斜視を専門に扱っている眼科では斜視矯正用の眼鏡やコンタクトレンズの処方を行い、手術が必要であるかどうかが判断されています。

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遮閉法

斜視弱視の治療法のひとつに遮閉法があります。乳幼児期からの斜視の場合、使われないほうの眼が弱視になってしまうことがあります。このため普段使っているほうの眼を隠し、弱視である方の眼を使わせるようにするのが遮閉法です。

幼児の視力回復方法として用いられています。逆に六歳を過ぎると遮閉法では治療を行うことができないといわれています。

遮閉法で用いられるのがアイパッチと呼ばれるものです。二歳以下の子供であれば遮閉法によって8割の弱視が治るというデータもでています。しかしアイパッチは幼すぎる子どもの場合、嫌がってはずしてしまうという難点があります。

三歳を過ぎている子供には視能訓練士による視力向上訓練が行われます。視力向上訓練は多くの場合、長期間を要し、最低1年、長くて3年以上ともいわれています。並行して両眼視機能訓練が行われることもあります。視力向上訓練と両眼視機能訓練をあわせて視能訓練と呼ばれています。

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プリズム処方

斜視の矯正方法のひとつにプリズム処方があります。

これは凹レンズと呼ばれる斜視矯正眼鏡(プリズム眼鏡)を着用させることで両目の視力を同程度に保ち、物を見る訓練をする方法です。凹レンズを着用することによって物を見る調節力が発達し、毛様体筋を活性化させ、網膜の能力を高めます。

幼児期には効果のある方法ですが、患児が嫌がって眼鏡の装着を拒むといったケースもあります。最近では斜視の乳幼児期における早期手術が必ずしも効果的ではないという症例が数多くでていることもあり、手術よりもプリズム処方によって視能訓練を行うことを選択する医師も少なくありません。

手術か、それ以外の方法かは医師や病院によっても大きく意見の分かれるところです。患者や家族が手術による治療を強く望む場合は、手術を推奨している病院への転院が勧められます。

年齢が極端に低い間は正確な検査結果が得られないため、当面の間、プリズム処方によって様子を見るといった方法もあります。

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両眼視機能訓練

斜視や弱視によって両眼視機能に障害がある場合、両眼視機能を回復させる訓練として両眼視機能訓練が行われます。

眼科医のもとで両眼視機能訓練の実際の訓練プログラムの作成から訓練、眼科検査(視力検査・屈折検査・眼圧検査など)を行うのは視能訓練士(ORT)と呼ばれる人々です。

視能訓練士は視能訓練士法によって誕生した厚生労働省管轄の国家資格で、毎年2月に国家試験が行われています。

現在、視能訓練士と呼ばれる人々は全国に5000人弱いるといわれています。視能訓練士のいる医療機関は斜視を専門としている病院をはじめ、リハビリテーションセンターや保健所、福祉センターなど、幅広い分野で活躍しています。

しかし視力回復センターや眼鏡・コンタクトレンズ専門店にはいないと思っていたほうがよいでしょう。

斜視や弱視といった比較的乳幼児に多い目疾患のほか、高齢化により視力に不安を訴える人も増え、それとともに視能訓練士の需要も高まりつつあります。

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斜視注射法

斜視の治療法に近年新しい方法が加わりました。

斜視注射法と呼ばれている方法で、斜視の原因である目に対する筋肉の異常な引っ張る力を弱めるためにボツリヌス菌と呼ばれている毒素を直接筋肉に注射することによって眼筋を麻痺させます。斜視の手術後、わずかに斜視が残ってしまった場合にも使われる方法です。

副作用としては眼筋の麻痺による反対斜視、上下斜視、複視などです。この副作用は長くても2ヶ月程度で治まるといわれています。

手術に比べてリスクが少なく、患者の負担ともならず効果が期待できる治療法ですが、日本における症例が少ないため、症状にあわせたボツリヌス毒素の使用量がいまだ不明確なままです。

また一回の治療で十分な効果が得られず、斜視が残ってしまうケースでは、数回注射を繰り返すこともあります。ボツリヌス毒素注入は麻痺性斜視には特に高い効果が得られるといわれています。

あまり効果が望めない斜視に陳旧性麻痺性斜視や二重対応間欠性外斜視があります。

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アイパッチ

斜視や弱視の治療に用いられる方法のひとつに遮閉法があり、遮閉法において使われているのがアイパッチです。

アイパッチは日本国内においても様々なメーカーから様々な形態のものが販売されています。粘着テープで固定する使い捨てタイプのものが1000円前後、マジックテープがついた布製のものが1800円程度です。

大きさも乳児用から幼児用、小学生用、大人用など、様々なものがあり、子供用ではキャラクターシールがついているものもあります。

粘着性のものは刺激が少なくアレルギー反応が少ない通気性に優れたものが好まれています。それでも粘着剤によって皮膚がかぶれてしまう人向きに販売されている布製のアイパッチは、直接肌につけるものではなく、眼鏡に装着することによって皮膚の弱い人でも使用できるようになっています。

色も洋服や好みにあわせて青・赤・オレンジなどが提供されています。患児の年齢が低ければ低いほど効果は期待できますが、嫌がって装着を拒む子供も少ないないようです。

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