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網膜剥離の手術後

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手術にあたっての心構え

網膜剥離はレーザー治療が不可能である場合は外科手術が必要な病気です。

網膜剥離が見つかった場合、レーザー治療によって治癒が難しいと判断されるとすぐに外科手術の日程が決められます。手術が遅れれば遅れるほど剥離は広がり、剥離が広がれば広がるほど、手術後の視力の回復に大きな差がでてくるからです。

網膜剥離の外科手術は大変精密で難易度が高い手術であるため、手術が必要であることがわかった場合は信頼できる医師や設備が整った病院を選ぶことも大切です。

その後の入院生活のことも考慮して病院選びをしたほうがよいでしょう。また病気の進行(網膜の剥離の広がり)を防ぐため、手術前には必ず安静を保つことが進められます。安静を保つことにより、剥離が平坦になったり、手術を迅速に進ませることができるようになるためです。

どの程度の安静が必要であるかは剥離の状態や年齢、手術までの時間など、様々なケースがあるので主治医と相談する必要があります。

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網膜剥離の手術後の視力について

網膜剥離の手術は視力を回復させる手術ではありません。剥離してしまった網膜を元の場所に戻す(復位)手術です。

このため、特に剥離してから手術するまでの時間が長かった人は視力の回復も遅いといわれています。人によっては視力回復のために再手術となるケースもあります。

一昔前までは外科手術を施した後に失明してしまうケースも珍しくありませんでしたが、現在では網膜剥離の手術は年々成功率が高くなっているため、術後に視力回復する人も増えています。

裂孔原性網膜剥離の場合では手術で9割の人が視力を回復するといわれていますが、残りの1割の人は再発してしまい、復位した網膜が再び剥離してしまうことがあります。こういった場合は再度同じ手術が行われます。

また片目が網膜剥離になり、手術して視力回復しても、片目が手術のために使えなっている間にもう片方の眼に負荷がかかって、もう片方の眼が網膜剥離になってしまうといったケースもあります。

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網膜剥離の手術後の安静期間と入院期間

網膜剥離の手術後は復位した網膜が再びはがれてしまうことがないように絶対安静となります。

術後2日から二週間は横を向いたりうつ伏せになって寝なければならなかったり、上半身を起こしたまま寝なければならなかったりと、状態や手術の内容によって体の動きの制限と安静にしていなければならない日数が変わってきます。

術後の経過が良好であれば一週間から二週間程度で退院することができます。その後も一ヶ月ほどは自宅での安静を守らなければなりません。安静といわれている間は目を使うことは極力避けるようにと伝えられます。

退院してから一ヶ月の間、特に何事もなく治癒しているようであれば元の生活に戻ることができます。しかし激しい運動や眼を酷使するような行為は避けたほうがよいでしょう。

網膜剥離は比較的再発しやすい病気でもあるので、極力眼を守る、眼に負荷をかけない生活を心がけることが大切です。医師とよく相談した上で術後の生活を送る必要があるでしょう。

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網膜剥離の手術後は姿勢に気をつけよう

網膜剥離の手術後は寝ているときも、起きているときも、食事のときも、常にうつぶせ(下向き)でいるようにと指示を受けることがあります。これは剥離した網膜を復位させるために除去された硝子体の代わりにガスやオイルを用いた場合です。

うつぶせ寝をするために専用の枕やパッドのようなものを患者に貸与する病院もあります。このうつぶせ安静は医師の許可が下りるまでは続けなければなりません。うつぶせ安静を保たなかった場合、その後に視力が回復しないといった後遺症が考えられるためです。

夜寝ている間は、うつぶせ寝が保たれているかどうかを数時間置きに巡回している看護師が点検に入り、うつぶせ寝が保たれていない場合は、起こされてうつぶせ寝を指示されます。

この間は手術をしていない眼を使ってテレビ等を見ることはできますが、下向き姿勢ではテレビを見ることも不自由であるため、ラジオやウォークマンなどを持参する人がほとんどのようです。

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網膜剥離の合併症もあります(増殖性硝子体網膜症)

増殖性硝子体網膜症は放置すると失明へと繋がるとても怖い病気です。悪性の網膜症とも呼ばれています。

網膜に増殖膜と呼ばれる膜や新生血管が増殖して網膜に出血を起こします。そしてこの増殖膜が網膜を強く引っ張るために網膜が剥がれてしまい、網膜剥離を併発するというものです(牽引性網膜剥離)。

また増殖膜が網膜の上に広がることによって視力は著しく低下し、最悪のケースでは失明寸前までに至ってしまいます。

この増殖性硝子体網膜症は自覚症状に乏しく、また進行がとても早い病気なので注意が必要です。

網膜剥離の手術の数年後に白内障になったという話を聞くことがあります。強膜バックリング手術では白内障の危険はなく、硝子体手術を行ったときに限ったことですが、現在では白内障を予防する手術法も少しずつ開発されつつあります。

ちなみに白内障手術は網膜剥離の手術とは違って日帰りが可能な比較的負担の少ない手術です。また網膜剥離と白内障を併発していた場合は、同時に手術が行われるのが一般的です。

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網膜剥離の手術後の仕事・運動の制限

網膜剥離の手術後は仕事や運動など、生活にある程度の制限が課せられます。これは術後すぐに視力が回復することがないためと、網膜剥離を再発しないためです。

術後の視力回復は剥離の種類や大きさ、患者の年齢によっても大きく異なりますが、半年から一年といわれています。これは網膜の癒着が時間をかけて行われるためです。

術後しばらくの間、ものが歪んで見えるなどといった症状を訴える人がいるのはこのためです。また術後2・3ヶ月の間、何事もなく治癒しているようであれば再発の可能性も低くなっていきます。

いずれにしても網膜剥離の手術は外科手術で、眼に傷をつけるので激しい運動(ボクシング・サッカーなど)や眼をこする、眼を叩くなどの行為は厳禁です。眼に負荷をかけるような仕事のやり方は復位した網膜が再び剥離してしまう恐れがあるので避けたほうがよいでしょう。

網膜復位手術における復位率は1度目は大変高いものですが、2度目、3度目は復位率が大きく下がります。

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網膜剥離の再発の危険性

網膜剥離は慢性疾患ともいわれています。

手術して網膜の裂孔を直し、剥離を復位したとしても、数ヶ月あるいは数年後には再び網膜が裂孔したり剥離したりしてしまうのです。これは一度裂孔したり剥離してしまった網膜は、直してあるとしても壊れやすい状態であるためです。

また外科手術が施された場合はなおさらもろくなってしまっています。術後何年たっても定期検査を怠らないようにと勧められるのはこのためです。

再発の危険性としては最初の剥離の種類や状態、体質や年齢によっても大きく異なります。手術から2・3ヶ月の間、何事もなく治癒していれば最初の山場を越えたといえるでしょう。

とはいえ一般的な病気同様、再発を防ぐためには日ごろから栄養状態に気をつけ、過労やストレスのない生活を送るように心がけることが大切です。また日ごろから手術したほうの眼はもちろん、反対側の眼の見え方(視力や視野)にも十分に注意を払って生活する必要があります。

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