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ナポレオンの水虫
どうでもいいウンチクですが、ナポレオンが水虫だったかも、という説はかなり有名ですね。この場合は正確に言うと水虫ではなく「タムシ」ですが、ナポレオンが手を懐に入れているお決まりのポーズ、実はお腹がかゆくてたまらないのでポリポリ掻いているのだ、という鋭い分析です。
この説は横光利一の短編小説『ナポレオンと田虫』で一気に知られるようになってしまいました。かゆくてイライラ。そのイライラを解消するために精力的な征服戦争を起こしたという解釈です。欧州各国をまきこんだ戦争の原動力はタムシだった‥。
しかし本当はタムシではなく疥癬(カイセン)だと主張する人もいます。疥癬はヒゼンダニが原因なので水虫とは無縁。で、真実はどうだったのか。それは歴史の深い闇の中につつまれています。
水虫と文人・木下杢太郎
日本で、水虫の原因が白癬菌というカビが原因と証明したのは1918年、東大の太田正雄教授でした。白癬菌の分離培養に成功したのです。この太田正雄博士、実は大正から昭和にかけて活躍した詩人・木下杢太郎(きのしたもくたろう)です。
文学史で読んだ記憶があるかもしれません。詩人であり戯曲も書き、絵を描いた人です。マルチ才能の人だったんですね。関係ないですがやはり有名な作家の森鴎外も軍医として活躍した人です。
あいにくカッケの原因を細菌であると主張して結果的に間違いだったというエピソードが残ってしまいましたが、この人も超マルチタレント。まったく関係ないですが森鴎外はご飯に饅頭やアンコを乗せて食べるのが大好きだったという話も残っています。
宇宙飛行士と水虫
これも流布しているウンチク話ですが、水虫があると宇宙飛行士になれないというのは本当でしょうか。確かに初期の頃はそういう規範があったようです。地上では何でもない平凡な水虫も、宇宙空間でどんな変貌をとげるか見当もつかない。一気に突然変異して猛毒を持ったりして。
とにかく針の先ほどの危険性・可能性でも排除しておくにしくはない。他に宇宙飛行士候補はたくさんいるんだから‥ということだったんでしょう。宇宙飛行士の毛利さんもそんな噂を聞いて、必死に水虫を治したそうです(ちなみに毛利さんは酢に足をつけて治したとか)。
ついでに虫歯も治療したそうです。ただし、後で判明したことですが、実はそんなルールはなかったとおっしゃっています。ご本人がそう断言してるんだから、こっちが真実なんでしょうね。
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