スポンサーサイト
水虫の四季
水虫菌は周囲が15~20度以上になると目をさまし元気になって来ます。どんどん繁殖を開始します。そして25度を越すと猛烈に活発になるのだそうです。季節的にいうと5月~6月頃。初夏になると眠っていた水虫が活動を開始。
あれ? また水虫が再発だぁということになります。そしてムシムシする多湿の梅雨時。濡れた靴のまま終日仕事をしたり、十分乾燥していない靴をまた翌日履いたり。環境は一気に悪化。そして水虫症状は急激に拡大します。皮膚科へあわてて駆け込む人の数が急増します。テレビで水虫薬のコマーシャルが増えていきます。そして夏から秋。
みんな一生懸命、薬を塗っています。だんだん痒みはおさまってきます。通院をやめる人が増えてきます。水虫薬の売れ行きが減ります。冬。たいていの人は水虫のことなんて忘れていますね。春にまた再発することなんて気にもとめていません。水虫菌はシーンと寝たふり。角質の奥深くで、また25度になるのを待ち続けています。これが日本の風物詩。
水虫は乾燥がキライ
水虫は真菌の一種。ごく広い意味ではキノコの仲間です。で、キノコが生えている場所を想像してもらえると理解できると思いますが、湿気が必須です。高温多湿の環境がないと、菌糸を角質の中に広げていくことができません。
ですから指の間に水虫ができたときは、なるべく指と指を乾燥させたいものです。オフィスでも(若い女性には嫌がられるかもしれませんが)サンダルに履き替える。家にいるときはなるべく素足で過ごす。できれば指と指の間に何か挟んで(これも格好わるいですが)空気が通るようにしておく。
指と指が狭い靴のなかでぺったり密着していると汗の逃げ場がありません。ですから、靴下も最近ブームの足指の分かれたタイプの靴下がお勧めです。汗が吸い取られやすく、蒸れにくくなります。
越冬用の丈夫な細胞に変身
水虫はあんがい軟弱な菌だと説明しました。表皮のケラチンを住処としているわけですが、ではなぜ皮膚の深部にどんどん進出しないのか。もっと住処を広げてもよさそうなものですが、水虫は生きた人間が苦手なようです。死んだ組織であるケラチンは居心地がいいけれども、血の通った元気な細胞に出くわすとひどい目にあってしまう。
要するに人体の防衛システムが発動されると水虫なんか、たちまちやっつけられてしまうわけです。苦手な生きた細胞に出くわしたり、水虫薬でやっつけられたり、こういう悲惨な目にあうと水虫は降参します。ただ降参するのではなく伸ばした菌糸がブツブツ切れて、それぞれが丈夫な細胞に変化してしまう。
チョウチョが越冬用のサナギに変貌したようなもので、こうした丈夫な細胞はポロボロと剥がれて、あちこちに落っこちます。そして、次の復活の時を待つ。だから、水虫は治りにくい。治ったはずなのにまた感染してしまいます。古い靴や掃除をしない部屋が問題というのはこうした理由からだったんですね。
角化型は大ベテランの証拠
たいていの場合、水虫は足の指の間から感染します。水虫の初心者コース趾間型です。そして次が小水疱型、またまた次が角化型と説明しました。なぜこうした順番で発症する人が多いのか。どうも趾間型の水虫が長い長い年月をかけて少しずつカカトのほうへ移動しているのではないか、と言われています。
移動しているからといって、通った場所がすべて水虫になるわけでもありません(ならなくてよかった)。趾間で苦しんでいたら、ある日とつぜん土踏まずにポツッと水泡ができたりします。水虫は水虫なりの好みがあり、菌糸を伸ばしやすい位置や場所があるようですね。そういうわけですから、カカトが水虫になるのは水虫歴ン十年という中高年が大部分。威張れる話ではないものの、でもベテランの証拠ということです。
スポンサーサイト
