日本に靴文化は浸透しなかった
古代から、日本はお隣の中国をお手本として漢字、衣服、仏教など、さまざまな文化を取り入れてきました。でも日本が採用しなかったものが二つだけあると言われています。それは纏足(てんそく)と靴です。纏足とは女性の足が成長しないように布などで強く巻き付けておく習慣ですね。
この辛い風習が輸入されなかったのは日本の女性にとって幸せなことです。同時に、靴を履く文化が普及しなかったのも幸福なことでした。高温多湿の日本、もし靴がもてはやされていたら、あっというまに庶民の間まで水虫が増えたでしょう。
平安時代の資料には水虫らしい記述も残っているそうですから、かなり危ないところだったのです。足のかゆみをガマンしながら歌を詠んでいる小野小町なんて、想像するだけでちょっと悲しい気がしますね。
