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狭心症の診断

狭心症の診断で難しい点は、発作時以外に明確な症状が分からないことで、問診によっては、正確な症状の詳細を伝える事が必須となります。その上で、レントゲン血液検査などのベースの検査とともに、心電図が取られますが、心電図分析にはスキルの高い専門医の診断が欠かせません。

実際に診察を受ける場合は、循環器系の専門医でなければ、狭心症の診断を適切に行なう事は出来ません。したがって診察を受ける病院に循環器科があることが不可欠と言えます。狭心症のカテーテル検査や運動負荷心筋シンチグラフィーなどの他に、最終的には冠動脈造影検査などの検査によって確定する必要がありますが、そのような検査機器の設備が整った病院が、狭心症診断には最適と言えます。

血液検査とレントゲン

家庭医などの個人病院の主治医に、胸部の痛みを訴えた場合、レントゲンや血液検査が行なわれます。血液検査を行なえば、血中の中性脂肪やコレステロール値が分かりますから、成人病や生活習慣病による動脈硬化などの進行具合がある程度診断されますし、心不全に伴う心臓肥大もレントゲンで判明されますが、ある程度狭心症などが進行した時点でなければ、はっきりした事は分かりません。

賢明な主治医であれば、診断お際に疑問点があれば、設備の整った総合病院や専門病院を紹介するはずです。ただ主治医の専門医もよりますが、内科や外科が専門で、心電図も取らないで、循環器系の疾病に精通していない場合は、他の病院で別途専門医に診察してもらう必要があると言えます。

心電図

通常胸の痛みや、動悸息切れが多くなった場合、家庭医などに診断を仰ぎますが、胸部のレントゲンや血液検査が中心で、CTスキャンやMRIなどの検査は、総合病院や循環器系の専門病院へ行く必要があります。

通常レントゲンや血液検査では、余程進行した症状でなけければ、胸部のレントゲンや血液検査など狭心症を発見できませんが、心電図などの検査は、熟練した循環器科の専門医であれば、進行した狭心症の兆候である、不整脈や脈拍の異常を見つけることが出来ます。また通常の安静時の心電図ばかりでなく、負荷心電図と言われる、軽い運動をして、心臓に負荷をかけた状態の心電図をとるやり方もあり、労作性狭心症などを診断するには有効です。

心臓のカテーテル検査

狭心症の診断検査で、よく使われる検査法に心臓のカテーテル検査と呼ばれるものが有ります。

カテーテル検査は、カテーテルと言う細い管を使って造影剤を心臓の周りの血管に送り込んで、胸部レントゲンなどで撮影する検査方法です。

心臓のカテーテル検査は、心臓全般の動き確認して、心臓疾患を特定するものです。

通常は経動脈や経静脈からカテーテルを挿入して心臓の冠動脈まで至らせ、造影剤を注入しますが、最近はレントゲン撮影だけでなく、造影剤の時系列的な動きを見るためにビデを撮影を行なうX線透視検査が行なわれ、より精度の高い検査が実施されています。

心臓のカテーテル検査は、写真撮影ばかりか、カテーテルの先端に色々な器具をつけ、心臓内部の組織採取が行なわれる事もあり、年間の受診者は100万人に上ると言われていて、医学的な安全性も実証されていると言えるでしょう。

CTスキャン

CTスキャンはコンピューター断層撮影と言われるもので、X腺を使ってコンピュウターで身体の断層像を編集するものです。

CTスキャンを更に合成することによって立体的な3Dの画像合成が可能になり、深層部の心臓周辺の患部画像が、ビジュアルな画像として見られるため、狭心症などの診断には有効とされています。

造影剤などを併用する事により、狭心症の特定の患部を重点的に走査する事により、より精密な検査結果が得ることが出来ます。

CTスキャンにも幾つか種類がありますが、カテーテル検査などと同時に使われる事が多くなり、検査時間が短い事もあって、精密検査では一般的になっています。

ただし放射線を使用しているため、時系列的に多様な撮影には自ずと限界があり、その点ではMRI検査などに比べて、短所と言えます。

MRI検査

最近良く耳にするMRI検査は、磁気と電波を使った精密機器を利用した検査方法です。

CTスキャンなどと違って、X腺などの放射線を使わないことから、狭心症ガン部の造影剤などの浸透経過を時系列的に走査して、血流の閉塞部や動脈瘤などの発見に有効です。

最近のMRIは造影剤を使わなくとも、心筋周辺の血管などの走査が可能なものもあり、まだまだ開発途中の医学機器であり、将来的には様々な応用が考えられると言えます。

現時点でMRIの国内設置数は1400台前後と少なく、高価な医学機器といえますから、全国でも大学病院など限られてた総合病院でしか検査は受けられません。

超音波検査

超音波検査は、超音波を使った比較的小型の医学機器で検査できるものです。

狭心症などの診断のために、超音波検査で心臓や心筋を調べるという事はありませんが、狭心症と言うより心臓自体の働きを、リアルタイムで見ることが出来るため、狭心症および心筋梗塞や、心臓弁膜症などに有効とされ、検査方法も検査部分にジェル溶液を塗ってスキャナーを当てるだけで簡単に行なえて、副作用などが一切いないため、一般の病院でも広く使われています。

ただ心電図と同様、超音波映像から疾病の分析をするには、高度な医学的なスリルが要求されるため、循環器系の専門医であっても、超音波検査だけで診断を下す事は難しく、初見の検査とも言うべきもので、超音波検査で異常が発見されなくとも、同時にMRIなどの検査も行なわれます。

心筋シンチグラム

心筋シンチグラムは放射線検査の一種で、放射性同位元素を含んだ薬剤を投与して、その分布をシンチカメラと言われる、放射線同位元素に反応する特殊カメラで撮影するものです。

静脈注射によって放射線同位元素の塩化タリウムなどを含んだ医薬品を注入し、心臓を形成している心筋での拡散する状態をみて、放射線反応のある部分では血流があり、逆に反応のない部分には、心筋の壊死や血流不足が起こっている事がわかります。

毛細血管などの細かい部分まで網羅した、局所的な検査方法として有効な方法と言えます。

心筋シンチグラムはカテーテル検査ほど手間がかからず、使用される放射線同位元素の薬剤も微量ですから、健康を害する危険性はありませんので、人間ドッグなどでもよく検査方法として採用されています。

ポジトロンCT検査

ポジトロンCT検査とは、陽電子を放出する放射線同位元素を利用した検査方法です。

心筋シンチグラムなど他にも放射線同位元素などを使った検査方法も有りますが、ポジトロンCT検査の他の放射線検査と違う大きな特徴は、単に血液循環の有無だけでなく、心臓や心筋組織の活動異常をも判明するところにあります。

心筋が正常に活動している場合は、脂肪酸が消費されますが、何らかの異常がある場合はブドウ糖が脂肪酸の代りに代謝されるため、脂肪酸とぶどうとの代謝分布を検査することで、患部の特定が可能になります。

心筋の遺伝的な機能異常が原因の狭心症などには特に有効な検査方法と言えます。

核医学画像検査

核医学画像検査はMRI検査や心筋シンチグラム、ポジトロンCT検査などの総称と言えるものですが、実際にはそれぞれの検査法を併用したり、使用する放射線同位元素なども目的によって使い分けられます。

核医学画像検査は狭心症などの循環器系の疾患だけでなく、ガンなどの患部特定に非常に有効とされていますが、放射線科の専門医による検査が必須な事と、検査機器が高価で大きいなため、検査が出来る医療施設も限定されます。

狭心症に関しては、安静時狭心症の中でも器質型狭心症や異型狭心症など遺伝的な因子や心筋の機能不全などの、動脈硬化以外の因子も原因と考えられる狭心症には、特に有効とされています。

核医学画像検査においては、画像処理がコンピューター処理で行われるため、使われるソフトによって、今後色々な分析方法が開発されていくものと期待されています。

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