口内炎の症状と原因と治療と対策について紹介


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口腔ケアと治療

口腔ケアと治療

重症症例の口腔ケア

紅斑やびらん性口内炎の治療は、非常に困難です。ステロイド製剤の局所投与だけ でなく、ステロイド剤の全身投与も行う必要が出てきます。それらの薬物療法を行う のと同時に、全身状態の改善も急務です。さらに二次感染を予防し、もしすでに感染 している場合は、それを増悪されないために徹底したプロフェッショナル口腔ケアが 重要となります。本患者に対して、口腔ケアは大事な治療の1つです。

まず経口摂取 を制限し、経鼻経管胃チューブによる栄養法を行います。症例によっては中心静膜栄 養を使用することがあります。口腔内に物を入れないことで、口腔粘膜に機械的刺激 を与えないようにすることが最優先事項です。このことを考慮すると、軟膏の貼付な ど薬剤の局所投与お困難です。

ブラッシング

まず歯ブラシの選択と歯ブラシの使用法について述べます。歯ブラシはヘッドが小 さく2列植毛のもので、毛の軟らかいタイプを使用します。口腔ケアはブラッシング 以外にはないと信じている人がいます。確かに歯の表面の汚れはブラシで磨かないと プラークが沈着します。

症状に応じて歯ブラシを選択します。基本的にはヘッドの小 さいものを選びます。その理由は目的とする歯面だけに毛先が接触し、それ以外の粘 膜部分を毛先で直接刺激しないためです。症状が口腔内に限局する口内炎に対し、抗 菌剤、消炎剤、表面麻酔薬などをおもに用い、剤型としては、トローチ、軟膏などが あります。

歯ブラシ

ヘッドが小さいと磨く場所を少しずつ移動しながらていねいにブラッシングするた め、びらん部分の粘膜に細心の注意が払えます。次に軟らかい毛のブラシを選びます 。誤って口腔粘膜に毛先が接触してもびらん部分を傷つけることが少ないからです。

毛先が軟らかいと清掃効果がないと考えやすいのですが、汚れが付いた直後であれば 短時間で十分きれいにすることができます。しかし、軟らかい歯ブラシの欠点は、毛 と毛の間に汚れが付きやすく、その汚れを除去していくことです。このため数分磨い たらその歯ブラシを水道水で十分に洗ってからまた口腔内に入れるようにしないと歯 ブラシも口腔内もきれいになりません。

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専門家が行う口腔ケア(プロフェッショナルケア)

磨き方

磨き方に特別な方法はありませんが、注意することは力を入れず軽く歯ブラシを動 かすことです。正確に磨きたい歯面にだけ毛先が当たるように、鏡を見ながら行うの がよいでしょう。歯冠部を中心に磨きますが、咬合面はどのように磨いてもかまいま せん。しかし歯の側面は歯頸部歯肉が近いので注意が必要です。

小刻みにヘッドを横 に動かし、歯頸部に毛先が当たる場合は力を入れないようにします。ヘッドを動かす 振幅は少なくします。臼歯部を磨いているときにヘッドを大きく動かすと、ヘッドの 先で頬粘膜を傷つけることがあります。歯ブラシは歯のみに適用し、粘膜に触れない ようにするとともに、歯磨き剤は使用しないように指導します。

口腔ケア

歯科衛生士や歯科医師が行うプロフェッショナルケアの場合は、症状と病変部に応 じた口腔ケアを行います。疼痛が著明な時期では粘膜に触るだけで患者は苦痛ですが 、汚れた状態で放置すると粘膜は二次感染を起こし、ますます悪化します。患者には そのことを十分に説明したうえで、口腔ケアを始めます。

上下口唇粘膜が出液や出血 でくっついている場合は、加温生理食塩液かアクリノール液をつけてプラークや粘膜 上の汚れを拭きとります。粘膜上の汚れだけを取り除くように操作しなければ逆効果 になります。薬剤としては消炎作用を有するもの、消毒作用を有するもの、抗菌作用 を有するものがあります。

口腔環境の好転

また綿球が大きすぎるとびらん部分も擦過してしまいます。二次感染の主たる原因 は歯の周囲に付着しているプラークですので、プロフェッショナルケアの重要課題は そのプラークの除去です。具体的には患者使用の歯ブラシを隣接面をフロシングしま す。これは面倒な処置ですがそれに見合った効果があります。

1回1日でよいですから プラークを完全に除去できれば、口腔環境はかなり好転します。普通のデンタルフロ スで不十分な場合は、スーパーフロスのスポンジフィラメント部分を使用します。ト ローチ剤は、口腔内で少しずつ溶解し、薬剤効果が長時間持続することを期待したも のです。

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ベーチェット病と口腔処置

アフタがない期間の口腔ケア

通常の口腔清掃を行うとともに、歯科を受診し、アフタによる制限のない治療を受 けます。また、軟食に偏っていた食事を補正し、バランスのよい食事をとるようここ ろがけます。ベーチット病は、口腔粘膜の再発性アフタ性潰瘍、眼症状、皮膚症状、 外陰部潰瘍を主症状とする多臓器浸襲性の原因不明の炎症性疾患で、急性発作を繰り 返しながら慢性に経過します。

本症において口腔粘膜の再発性アフタ性潰瘍は必発で 、初期症状でもありますが、口腔の病態からは、再発性アフタとの鑑別が困難です。 本症は、遺伝的素因とともに細菌感染などの外的環境因子が加わり発症するものと考 えられています。

視覚障害と口腔ケア

外因のなかでは口腔連鎖球菌が重要視されており、抜歯などの口腔における観血的 処置は発症・病状の増悪因子となるため、全身症状の増悪時、口内炎の多発時は積極 的な治療を避けるべきです。また口腔処置における病変部の保護や注射針による潰瘍 形成にも注意を払う必要があります。

本症の眼の炎症により視覚障害をきたし、失明 する場合があります。視覚障害と口腔内の難治性・多発性の口内炎により口腔のセル フケアが不十分になりやすく、口腔清掃や居所療法剤の貼付に介助者が必要な場合も あります。特に、喫煙や飲酒、人混みの多い場所あるいは紫外線の強い場所への外出 は避けたほうがよいでしょう。

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紅斑あるいはびらん性口内炎

難治性潰瘍

口内炎のなかにはその経過中に症状が変化し、紅斑あるいはびらんを呈する場合が 多くみられます。また水疱形成性疾患でも水疱が破れるとその部分はびらんになり、 水疱の破れの拡大とともにびらん部分は広がり、口腔粘膜の広い範囲に症状をみるこ とがあります。

紅斑はびらん症状の1つ前の状態ともいえますが、紅斑のままで経過 する場合もあり決まったものではありません。びらんは潰瘍に移行するとさらに症状 が重くなり、難治性潰瘍となる場合もあります。放射線治療あるいは化学療法は全身 を著しく消耗させるので、早めに高カロリー食をとっておくのも予防に有効でしょう。

臨床的特長

病変部が一部に限局せず、口腔全体に広がる傾向にあります。粘膜同士の接触でも 疼痛があり、口を動かすこともできなくなります。当然、食事ができなくなり会話も 困難です。無理に食事をすると食物の接触刺激でびらん部分はさらに拡大し、出血が 増加し、上下唇粘膜のように接触すると粘膜同士はくっついてしまいます。

無理に開 口するとくっついた部分の粘膜表層は直下の組織から剥離し、びらん部は潰瘍になり ます。このような状態では疼痛は激しく、食事や水分の摂取もできなくなり全身状態 が悪化します。また発熱、全身倦怠感が発現し、精神的ストレスも強くなります。患 者は無意識にびらん面にできた皮を手指などで無理に除去するため治癒は遅れます。

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