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男性型脱毛症

男性型脱毛症は、毛髪のヘアーサイクルの乱れる脱毛症を指します。ヘアーーサイクルが乱れると、本来正常に成長する毛髪が、抜け毛や薄毛になり、最終的にははげになります。

男性型脱毛症は別名AGA(Androgenetic Alopecia)と呼ばれますが、ヘアーサイクルの乱れは主に思春期から徐々に進み、毛髪の生え際や頭頂部から薄毛や抜け毛の症状が現れてきます。

通常頭髪の抜け毛は1日100本ぐらいが正常範囲とされていますが、それ以上の抜け毛がある場合は、要注意です。男性型脱毛症の原因は、遺伝的な要因が高いとされますが、遺伝子因子の特定までには至っていません。

日本人男性の30%が男性型脱毛症の傾向があるとされていますが、白人の場合は更にその傾向は高まります。男性型脱毛症は、男性ばかりでなく女性にも発症しますが、男性の場合のようなはげにいたる、症状の進行は見られません。

単発型円形脱毛症

単発型円形脱毛症とは、円形のはげが突発的に出来るもので、進行性することは滅多にありません。
多い場合は円形脱毛の個所が複数に及びますが、単発性脱毛症の場合は心因性のストレスや緊張による、一時的な脱毛症とされています。

大半の単発製脱毛症の場合は、安静にして放っておいても自然治癒してしまい、頭髪全体のはげにまで進む事は、まずありません。単発製型円形脱毛症では、男性女性や年齢に関係なく発症します。

単発型円形脱毛症でも、稀に進行する場合があります。子供の場合、単発製円形脱毛症とアトピーなどのアレルギー性皮膚炎などと合併すると、毛根を傷める恐れもあり、治ったとしても脱毛跡が目立ってしまう場合もあり、注意深く見ておく必要があります。進行するようであれば、病院で診察を受ける必要があります。

多発型円形脱毛症・多発融合型円形脱毛症

多発型円形脱毛症と多発融合型円形脱毛症とは症状の進行によって区別しますが、共通して言える事は、単発性円形脱毛症と違って、10円玉大から500円玉大の円形脱毛が、連続して発症したり、一旦収まっても再発する円形脱毛症を意味します。

多発融合型円形脱毛症は、多発性円形脱毛症の症状が進行して全頭脱毛になってしまう脱毛症として区別されています。

更に進行して全身の脱毛を生じる脱毛症を汎発性脱毛症と呼ばれ、頭髪、眉毛、腋毛、陰毛と全身に及びます。

単発性円形脱毛症と違って、多発性円形脱毛症の場合、見極めは難しいですが、円形脱毛が治っても再発したり、脱毛部分が増える場合は、必ず専門医に相談することをお勧めします。

全頭脱毛症

全頭脱毛症は、文字通り頭髪の大部分が抜け落ちてしまう病気です。年齢に関係なく、また性別に関係なく発症しますが、いきなり全頭脱毛症になるのではなく、円形脱毛症から多発性円形脱毛症に進行し、脱毛症状が悪化した結果、全頭脱毛症になります。

この病気で注意する点は、治療に時間がかかることと、必ずしも治療して、元の状態に回復するとは限らない事です。全頭脱毛症は、遺伝的な原因と言うよりは、免疫疾患の場合が多いとされていますが、単独の原因で発症するケースは稀で、遺伝的な脱毛因子や免疫不全、ストレスが重なって、症状が悪化するとも考えられています。

子供の全頭脱毛症に関したは、成長期の新陳代謝が活発のため、円形脱毛症が進行する場合は、全頭脱毛症に急激に移行する場合があります。

汎発性脱毛症

汎発性脱毛症は、いわば脱毛症の最終段階です。脱毛症の起因がストレスや遺伝的な要因であっても、脱毛を繰り返すことで、人体の免疫機能が狂う免疫不全になります。

免疫不全はリンパが大きく関わっています。局部脱毛の場合でも、えてしてリンパの免疫不全が散見され、リンパは全身に渡り分布しているため、免疫不全の因子が全身に浸潤すると考えられています。
汎発性脱毛症になると、全身の毛髪が、ことごとく脱毛し、治るとしても一朝一夕には回復する事はありません。

治療に使われる薬剤も、免疫抑制剤のステロイド系のモノになりますが、副作用も強く、それによる合併症の危険性もあります。脱毛症全般にいえますが,脱毛症が進行する場合は、早目の手当てが必要です。

粃糠(ひこう)性脱毛症・脂漏性脱毛症

粃糠性脱毛症と脂漏性脱毛症は毛穴や毛根の状態によって引き起こされる脱毛症です。毛穴や毛根は、洗髪などによって清潔に保つ必要が有りますが、やり過ぎは却って逆効果になります。

ふけや皮脂が毛根に溜まる事は、毛髪にとっては大敵です。頭髪は脳を守るためにあるので、他の毛髪より太く硬く、それだけ栄養が行き渡っています。そのため普段の食事が、毛穴や毛根の状態を左右します。

いわゆるテカテカ頭やフケしょうの人は、こってりした食事や、お酒を好まれる方が多く、それだけ皮脂が多くなり、不潔になりやすく、その結果毛根や毛穴の炎症を引き起こします。炎症が起こると頭皮の隔膜が剥がれやすくなり、フケしょうとなるわけです。

フケや皮脂によって、毛穴がつまり更に炎症が起こって、毛根を傷めて粃糠性脱毛症と脂漏性脱毛症が発症します。これらの脱毛症には、洗髪とバランスの良い食事で、十分改善される事が期待できますが、洗髪のし過ぎは、皮脂の保湿効果を損ねる場合があり、頭皮が乾燥してフケの発生を助長しますから、注意してください。

分娩後脱毛症

分娩後脱毛症は、妊婦がかかる一時的な脱毛症です。妊娠によってホルモンバランスが崩れる事が原因ですから、男性には全く関係ない脱毛症と言えます。妊婦が出産直前になると、女性ホルモンが通常より大量に分泌されるため、毛髪の成長が、一時的に激しくなります。

出産後は、その反動で毛髪の成長が遅くなり、薄毛や抜け毛が多くなる場合があります。これを出産後脱毛と言うわけですが、毛髪の成長サイクルが、出産によって乱された分、調整しようと言う生理作用と

考えればよく、病気とはいえず、そのまま脱毛する心配はありません。大体毛髪の抜け替わる半年ぐらいの期間で、元の状態になります。あとは、食事に気をつければ、問題はありません。

中毒性脱毛症

中毒性脱毛症は、ストレス性の脱毛症ですが、いわゆる心因性のストレスではなく、肉体的な原因によるストレス、例えば過激なダイエットによる体重の変化や、重い病気のための手術などで、肉体的なダメージがあってそれがストレスになって起こる脱毛症です。

特に過激なダイエットは、短期間で栄養失状態になるために、体調を崩すばかりでなく、ホルモンバランスを崩し、免疫機能を低下させて、体のあらゆる部分で機能障害を起こします。

その意味では、中毒性脱毛症は、体の危機的な状況に対する、警告信号と見るべき生理現象と言えます。中毒性脱毛症は、合併症などを起こさない限り、元の生活に戻る事によって、治癒する可能性が高い脱毛症です。

その他

脱毛症の中で、病気や薬剤や放射線治療の副作用で起こる脱毛症が有ります。一般的にがん患者は、病気の治療のために投与される抗がん剤や放射線によって、脱毛症になる人が多いとされています。

しかし以前に比べれば、がん治療も進み、患部のピンポイント治療で、副作用としての脱毛も起こりにくくなっています。それでも頭部に出来る脳腫瘍の場合、どうしても脱毛症は避けられません。

しかし放射線の照射量や精度が飛躍的に向上したおかげで、脱毛症も一時的なものになり、原発の疾患であるがんが治れば、脱毛症も改善される場合がほとんどです。ただ治療中の洗髪などで、弱った頭皮を傷つける事は、感染症を併発する恐れがありますから、注意する必要があります。

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