色覚検査
仮性同色表
色覚の検査としてもっともよく知られているのが、この仮性同色表です。
色のモザイクの中から、隠れている数字や文字を読み取るテストで、色覚異常がある場合には判別が困難となります。色覚異常の有無を見つけるのに適していますが、分類や程度判定には不向きのテストです。
この検査は以前は小学4年生全員を対象に健康診断などで行われてきましたが、平成15年以降は検査の必須項目ではなくなりました。しかし、現在も保護者の同意を得たうえでこの仮性同色表の視覚検査を行っている自治体もあります。
この仮性同色表のなかでも世界的に評価を受けている石原式色覚検査表は、とくに色覚異常の検出率が高いことで知られています。
色相配列試験
色相配列試験とは、色相環を色の似ている順に並べていくテストです。なかでも最もよく知られているのがパネルD−15と呼ばれるテストで、15個のパネルを並べ替える簡単なものですが、仮性同色表とは違って正常と異常とを区別するためのものではなく、異常の程度を知る検査として大変重要視されています。
たとえばある2色の色の区別がつきにくい場合には、識別しにくい色を無視した配列になってしまうため、並べ替えるパネルの誤答頻度によって、どの色軸が混同しているのかが分かるのです。
さらに厳密な程度判定に使用される100−Hueテストでは、全部で85色を使用し、色相を10個に分けさらにそれを10個に分けて並べていくといったものがあります。
色合わせ試験
この色合わせ試験は、アノマロスコープという装置を使って行われるもので、数ある色覚異常の検査の中で唯一診断ができる検査です。
赤い光と緑の光を混ぜると黄色く見えるのですが、もともとの黄色い光と、この混ぜて作った黄色とを光の混合割合や黄色の強さなどを加減して比較していきます。
どうやったらこの二つの光が同じ色に見えるか探していくと、健常者は二つの光が同じ色に見える条件がほぼ同じになるのですが、色覚異常は全く違った条件で同じに見え、この差を調べることによって診断がつくのです。
しかし、機器が非常に高価であることと、取り扱いも難しいため、この検査ができる施設は限られています。
ランタンテスト
ランタンテストとは、ランタン型灯火を使用した色覚検査器で色光などの色指標を与え、色名で答えさせるもので、交通関係者に対して行われていた鉄道の信号灯が判断できるかどうかの色光識別能力に関する職業適性判定検査としてのテストです。
近年では色覚異常のなかでも比較的程度が軽い人に対して、さらに程度分けしていく検査としても使用されることがあります。しかし、この検査は色覚異常者にとっては非常に難しいもので、間違いなく検査を終える人であれば、かなり程度の軽い色覚異常であると判断されます。
ただし、この検査装置を設置している機関は非常に少ないため、あまり検査としては行われていないようです。
