歯周の構造について
歯周の構造
歯は歯茎によって口の中に固定されていますから、歯のことを見ていくためには当然歯周についても知らなければなりません。
歯周は、頭蓋骨と歯をつなげる役割の歯槽骨・歯根膜、一般には歯茎と呼ばれる部分である歯肉、セメント質の4つで構成されており、これら4つをまとめて歯周組織とも言います。
歯周に含まれている部分は、歯が歯であるために必要不可欠なベースが入っていると考えて良いでしょう。
人が食事したりする時には歯が必要であり、その歯を根本から支えているのが歯周なのです。
また、よく耳にする歯周病とは、歯肉炎や歯槽膿漏などの歯の周りの病気の総称で、近年では日本人が歯を失う原因1番目の病気となっています。
歯槽骨
歯槽骨とは頭蓋骨と歯をつなげている部分にある骨のことで、歯槽とは歯を入れておく槽という意味を持っています。
歯槽骨は、固有歯槽骨と支持歯槽骨とに分けられ、歯槽突起ともいわれます。
歯周病では歯垢や歯石が原因で歯肉に炎症をおこし、進行すると歯を支えている歯槽骨を溶かしてしまうこともあります。
現在25歳以上の人の約80%の人になんらかの歯周病の症状がみられ、年齢とともに増加し、症状そのものも重くなっていくことが分かっています。
歯を支える歯槽骨が減ってしまうと最後には歯が抜けおちてしまうことになりますので、歯周病予防対策をしっかりすることが何より大切です。
歯根膜
頭蓋骨と歯は歯槽骨ではめ込んでありますが、この頭蓋骨と歯をつなげているのが歯根膜で、歯周靭帯とも呼ばれています。
歯根膜は歯と体をつなげているものですから、ただ線維でつながっているだけではなく、神経や毛細血管なども含まれています。
歯根膜のおもな構成要素はコラーゲンであり、線維群のなかでも弾力のある弾性線維はコラーゲン線維と呼ばれ、血管壁にしかありません。
そのほかオキシタラン線維がみられることがあります。
血管の供給は上下歯槽動脈によって行われ、供給路は歯髄にいく動脈の分枝・歯槽骨内から出てくる分枝・歯肉の吻合血管からの分枝と3経路あり、歯根膜腔全体に網状に広がっています。
歯肉
歯肉は口腔粘膜の一つで、歯と頭蓋骨をつないでいる部分を保護している組織です。
簡単に言うと歯茎のことで、健康で正常な歯肉は、ピンク色ないし淡赤色をしており、歯にしっかりとついています。
逆に弱ってくると弾力がなくなり、歯茎が下がってきます。
また、付着歯肉や乳頭歯肉の表面にはスティップリンクと呼ばれる小窩が存在しています。
この歯肉が不衛生であったり手入れが不十分なときは、単純性歯肉炎や歯周病を引き起こす可能性があります。
歯間乳頭とも呼ばれる歯と歯の間の歯肉の部分のマッサージが歯周病予防に良いとされています。
また、歯間ブラシで歯間乳頭部をきれいに保つことも歯周病予防に有効といわれています。
セメント質
歯のエナメル質の内側にあるものがセメント質です。
歯の部分のうち、歯肉の下にうまっている歯根部の表面を被っている、骨と同じくらいの硬さの組織です。
歯が表面に出ている部分ではエナメル質の内側、歯茎の中に入っている部分では一番外側にあります。
セメント質の内側にある象牙質を保護する役割を担っています。
セメント質は、比較的弱いので傷つきやすいのが特徴ですが、歯根表面の損傷に対して修復する機能を持ってます。
また再生不可能なエナメル質に対して、セメント質自体は再生が可能だといわれています。
ときには加齢によりセメント質の厚さが肥厚し、高齢者の中ではこのセメント質が歯槽骨と癒着してしまうこともあります。
