歯について
歯の役割
毎日なにげなく使っている歯には多くの役割があります。
まず、食べ物をかみ砕くという役割です。
歯や歯茎が健康で食べたものを口の中で十分にかみ砕くことができれば、胃や腸に負担をかけることなく栄養を吸収することができます。
また、しっかりと噛むことで脳の活性化にもつながりますし、噛むことで唾液が出ますが、この唾液には口腔内を清潔に保つ自浄作用があります。
さらに、歯がすべてそろっていることで正しく発音ができ、スムーズな会話ができるのです。
他にも、味覚を保つ・表情を美しくするなど、健康的な生活を送る上でも欠かせない大切な役割を持っているのです。
歯は一度失ってしまうと取り戻すことができないため、歯磨きなどのケアが大切です。
歯の重要性
通常の大人の歯は32本ですが、実はたった1本歯が失われても正常な働きができなくなります。
特に奥歯にはものをかみ砕く・すりつぶす役割があり、それが1本失われてしまうと、ものを噛む能力が約40%も低下するといわれています。
また、欠損した歯をほうっておくと、正しい発音ができなくなったり、歯が移動して歯並びが悪くなってしまったり、顔の輪郭が変わってしまったりします。
それだけではなく、体のバランスが崩れ、肩こりや腰痛の原因になったりすることもあります。
もちろん歯が丈夫で健康なうちにしっかりとケアすることが大切ですが、欠損してしまった時には、歯並びが変わらないうちに治療をしなくてはいけません。
乳歯
人間は生まれてから2種類の歯を使います。生まれて間もない赤ちゃんには歯が生えていませんが、生後6〜8ヶ月くらいで生え始め、3歳までには生え揃うのが乳歯です。
乳歯は上下合わせて20本で、5つの種類に分けることができます。
乳歯にはそれぞれ名前がつけられていて、中心側から順に、乳中切歯、乳側切歯、乳犬歯、第一乳臼歯、第二乳臼歯と呼ばれています。
このうち、乳犬歯までの3本が前歯の形になっていて、残りの2つの乳臼歯が奥歯になっています。
抜けた後に生えてくる永久歯と比べると、本数も少なく小さいのが特徴です。
また、エナメル質や象牙質が薄いため、やわらかく虫歯になりやすいといわれています。
永久歯
乳歯が抜けた後に生えてくるのが永久歯です。
20本しかない乳歯と比べて32本と数が多く、エナメル質や象牙質の厚みは2倍あり丈夫です。
ほかにも永久歯は乳歯と比べて虫歯になりにくい、黄色っぽく見えることがあるという特徴もあります。
永久歯は一生使い続けるものなので、5〜6年かけてゆっくりと生え揃います。
生え始めはだいたい6歳頃で、生え揃うのはだいたい12歳頃といわれています。
永久歯は中切歯・側切歯・犬歯・小臼歯・大臼歯など、親知らずを含めて全部で8種類の歯で構成されています。
親知らずは、基本的には生え揃うものとされていますが、4本すべてが揃わなかったり、一生かかっても生えてこない人もいます。
歯を失う理由
歯を失ってしまう一番の原因が歯周病、2番目の原因が虫歯です。
歯周病というのは口腔内にいる細菌の歯周病原性細菌によって引き起こされる感染症であるため、抵抗力や免疫力の低い中年期以降の年齢層の人に多くみられます。
つぎに欠損理由の多い虫歯で歯を失うのは若年層が多くみられるのですが、なかでも歯を失ってしまうひどい虫歯は長期間治療に取り組まなかったことが原因となっています。
また、厚生労働省の調査によると、60歳で平均22本、70歳で平均で14本にまで減ってしまうことが分かっており、老化と欠損歯の関係は深いと考えられます。
これ以外にも、歯を失ってしまう理由として、衝撃を受け折れてしまう・他の歯の治療のためなどの理由が挙げられます。
欠損歯治療方法
現在、欠損歯の治療方法には、入れ歯・ブリッジ・インプラントの3つがあるといわれています。
入れ歯にはすべての歯が欠損した際に使用する総入れ歯と部分入れ歯があり、1本から数本程度であれば、部分入れ歯を使用します。
ブリッジは、欠損した両隣りの歯を削り、数本まとめて連結した形で欠損歯を補う方法で、多くの歯科医院で古くから採用されてきました。
3つ目はインプラントですが、インプラントと呼ばれる人工歯根を埋めることによってブリッジのように連結せずに欠損歯を補うことができるようになりました。
また、歯の部分がなくなってしまっていても、歯の根の部分が残っていれば、差し歯を使用することができます。
