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白内障の治療の現状

薬は白内障の進行をできるだけ遅らせ、手術の時期を延ばす事を目的として用いられます。特に、初期の白内障の進行を遅らせる効果が期待されています。現時点では、残念ですが水晶体の濁りを元の透明に戻す薬というのは発明されていません。

又、薬によって白内障による視力低下を改善したり、視力を回復させることはできないのです。内服薬もありますが、胃の負担も大きいので避ける事が多いようです。屈折異常や調節障害があるようであれば、眼鏡やコンタクトレンズを使用して調節します。それでも日常生活に支障がある場合には、手術を行うこともありますが、そうでない場合には治療自体は必要ないといわれています。

点眼薬

カタリンという点眼薬は、水晶体の主成分である、たん白質代謝の異常を改善する作用があり、初期症状に有効と言われています。他に日本で頻繁に使用される点眼薬では、カリーユニ、タチオンといった薬品が使われています。

しかし、平成15年に新聞で「白内障治療において、現在日本で使用されている点眼薬投与については科学的根拠がない」との厚生労働省指針が発表され、眼科医の間でも物議をかもしだしました。しかし、ある程度進行を遅らせるために現在でも点眼薬は投与され続けています。使用方法は点眼を1日数回行うというもので、できるだけ頻繁(1日に5~6回程度)に行うことを勧める眼科医が多いようです。

内服薬

現在白内障を治すための薬は残念ながら発見されていませんが、白内障の症状の進行を遅らせる働きがある薬は処方されています。間葉系組織の疾患に有効とされ白内障進行予防にも有効とされる唾液腺ホルモン製剤バロチン、水晶体蛋白の保護作用・解毒作用・代謝酵素賦活作用があるチオプロニン製剤チオラ、ポリオールが水晶体に蓄積するのを阻害する働きがあり、主に糖尿病性白内障に有効とされるアルドース還元酵素阻害剤のキネダック、老人のかすみ目、白内障の進行予防に効果があるとされる八味地黄丸などが内服薬として使用されています。中には胃の負担が大きいものもあるので、お年寄りへの投与を避ける医師も多いようです。

治療薬の副作用について

現在使用されている白内障の治療薬の副作用については、これといった報告はされていません。しかし、白内障で使用される内服薬には強めのものもあり、胃に負担がかかるため投与を避ける眼科医も多いようです。

また、それとは逆に何かしらの病気を改善させるために服用した薬の副作用として白内障の症状が発症したケースは珍しくなく、アトピーなどの皮膚病に効くといわれている副腎皮質ホルモンのプレドニン、アレルギー性鼻炎やじんましん、湿疹などで使用されるセレスタミン、てんかんや自律神経発作に効果のあるといわれるアレビアチンなどが挙げられます。以上の薬は副作用が強いため、白内障だけではなく他にも副作用が認められています。

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