腸疾患の概要と傾向
食生活の欧米化による肉食中心の食事による、大腸ガンの増加と、O157などに見られるウィルス性の食中毒、およびクローン病などに見られる慢性腸炎が挙げられます。
炎症性腸疾患の種類
潰瘍性大腸炎は大腸の内側の粘膜にできる潰瘍です。クローン病は、今最も問題になっている腸疾患と言えます。最近若年層を中心としてクローン病の患者が増えています。
腸のガン
大腸ガンの特徴は患者の年齢が高いということです。60歳以上になると急激に発症率が高くなる傾向にあります。小腸ガンは大腸に比べて発症が少ないですが、治療法が確立されていません。
その他の腸疾患の種類
腸内に炎症や潰瘍がないにもかかわらず、腸に異常が生じる疾患を過敏性腸症候群と呼びます。急性腸炎のほとんどが、食中毒が原因です。腸結核は、高齢者に多い病気で患者数は減っていません。
症状の現れる場所
腸疾患が発症する場所によって、その組織の機能の特性から、症状は違ってきますし、疾患の内容も違ってきます。小腸や大腸に及ぶ疾患は総じて重篤な場合が多く、注意が必要です。
潰瘍性大腸炎の症状
潰瘍性大腸炎の初期症状は、腹痛や微熱が続き、下痢や血が混じった便などが上げられます。症状が進行すると、腹痛や下痢がひどくなり、腸閉塞や腸管穿孔を起こす可能性があります。
クローン病の症状
初期症状は炎症や潰瘍に始まりますが、小腸・大腸ともに腹痛や下痢が共通していますが、進行すると発熱、下血、腹部腫瘤、体重減少、全身の倦怠感、貧血と悪化していきます。
過敏性腸症候群と神経性下痢の症状
過敏性腸症候群や神経性下痢は、原因を究明することも難しいですが、原因がわかったとしても、ストレスや自律神経の失調症が原因で、なかなか有効な治療法があるとはいえません。
慢性の下痢の症状
慢性の下痢は、象徴と大胃腸の器質障害によって、症状が異なります。小腸は主に栄養吸収の機能をになっていますから、下痢でも大量の排便と、体重の減少が伴います。
急性腸炎の症状
急性腸炎の初期症状は、腹痛に嘔吐、下痢と激しく、吐き出すものを全て吐き出すまでは、大部分が治まりません。その後安静にしていれば、軽い食中毒では2,3日で回復します。
腸疾患別原因
潰瘍性大腸炎やクローン病の原因は、今のところ解明されていません。過敏性腸症候群と神経の下痢はともに、ほとんどが心因性のストレスが起因していると考えられています。
急性腸炎の原因
国内での細菌性の食中毒は、以前と比べて集団感染は少なくなっていますが、最近の傾向は海外渡航者や輸入食材にまぎれて持ち込まれた細菌性食中毒のケースが多くなっています。
腸疾患の検査方法の種類
大腸内視鏡での検査の場合、必ずCTスキャンなどのレントゲン検査で疑わしい部位を特定して行なわれます。大腸の疾患を確定する検査としては、一番有効と言えるでしょう。
潰瘍性大腸炎の治療
潰瘍性大腸炎の薬物療法は、症状の進行具合で、軽症、中等症、重症の3段階に分けられ、投与される薬物も違います。薬物療法では対処できない場合は、外科手術が行なわれます。
クローン病の治療
栄養療法はクローン病の急激な改善は期待出来ませんが、確実に症状を緩和して、本来の免疫機能を正常化する効果は期待出来ます。重篤な症状の場合に、最終の治療法として外科手術が行われます。
過敏性腸症候群と神経性の下痢の治療
過敏性腸症候群や神経性の下痢には、生活改善が必須ですが、心理的にリラックスするためにはどうすれば良いか考えなくてはいけません。そのためには心身に負担をかけないたもの努力が必要です。
急性腸炎の治療
健康人であれば、嘔吐や下痢で失われた水分や栄養補給を行なって安静にするだけですが、抵抗力のない人の場合、点滴による栄養補給や、嘔吐や下痢を抑制する薬剤の投与も行なわれます。
定期検診
腸疾患の場合、定期点検で早期発見をすることが症状を悪化させない一番の方法です。人間ドックも内容によってピンからキリまでありますが、肛門検査や内視鏡検査があるモノがお勧めです。
生活改善
身体に合った生活を過ごせば、腸疾患になる確率は少なくなります。腸だけでなく消化器系の臓器全般にいえますが、健康のバロメーターとして、障害が出やすい器官と言えます。
急性腸炎の注意
食中毒の原因となるものは、身の回りにいくらでもあります。普段常在菌と言われる無害な最近で、増殖して大量に摂取することで食中毒を起こし、急性腸炎になることもあります。